茶道具はその名の通り茶道で使用される道具のことを指します。
この数年は世界的な抹茶ブームが起こっているため、国内だけでなく海外での需要も高まっています。
一口に茶道具と言っても1杯のお茶を入れるまでに様々な道具を使用し、細かく見ると多くの種類に分けられます。
現在では実用品というよりも美術品として扱われているものも多く、茶碗や茶釜などは1点であっても高額で取引されています。
しかし、この茶道具の価値を正確にはかることは難しいため高く買取ってほしいのであれば、骨董品の買取を専門的に行っている買取業者に依頼することをおすすめします。
茶道具の買取は業者に依頼するのがおすすめ
先程、触れたように茶道具は骨董品に強い買取業者に任せるのがおすすめです。
茶道具を個人で売ること自体は可能ですが、正確に値段を付けることが難しいため、相場よりも安く売ってしまうおそれがあります。
仮に相場を把握していたとしても、茶道具を含む骨董品を個人間で売買するのは手間がかかりますし、トラブルに発展することもあるためおすすめできません。
茶碗は有名作家であれば驚くような高額になることもあるため、価値がなさそうなものであってもまずは買取業者に相談してみましょう。
業者に買取を依頼する場合、出張買取や宅配買取、店頭買取など自分にあった買取方法を選ぶことができます。
茶道具の査定ポイント
高価買取が期待できる茶道具とは、どのようなものなのでしょうか。
ここでは、査定に当たって見られるポイントをまとめてみました。
ポイントは主に以下の4つです。
・付属品の有無
・年代の物
・状態
○刻印・サインがあるか?
茶道具に限らず、有名な作家が手がけている品物は高い価値を持ちます。
その判断基準となるのが刻印・サインです。
要するに「署名」のことであり、有名な作家の名前であれば、高価買取が期待できます。
ちなみに茶道具の場合、「共箱」に刻印・サインが見られるのが一般的です。
○付属品は揃っているか?
ここでいう「付属品」とは、茶道具本体だけでなく、それに付随するさまざまな物品のことを指します。
たとえば茶碗の場合、茶碗本体だけでなく、茶碗が収納されていた共箱や、箱を包んでいた布、また道具を止めていた紐なども「付属品」の一部として数えます。
付属品の有無によって、査定額が大きく変わってしまうことは少なくありません。
最初からそれらがない状態であれば仕方がありませんが、手に入れたときにさまざまな付属品があった場合は、捨てたりしないように注意しましょう。
○古い年代の物であるか?
茶道具をはじめとする骨董品は、古い年代の品であればその分だけ高い価値を持ちます。
共箱に作家名などと一緒に制作された年が書いてあることもあるので、注意してみましょう。
ちなみに、共箱に書いてある年代が古いにもかかわらず、まるで新品のような光沢を見せているような茶道具は、新しい年代に作られた偽物である可能性があります。
○状態は良好であるか?
骨董品は古い品物なので、汚れやキズはつきものといえます。場合によっては、年月を感じさせるキズがあるからこそ、より味わい深い佇まいになり、価値が高くなることも考えられます。
ただし、たとえば不注意で茶道具にひび割れができたとか、欠けてしまったとかいう場合は話が別です。
そのような場合は査定額が下がってしまう可能性があります。
お手入れや査定を出す際には傷つけないように注意しましょう。
茶道具を高く買取ってもらうためのポイント
査定前はホコリや軽い汚れなどはキレイにしておきましょう。
ただし、茶道具の扱いに慣れていない方は却って傷付けてしまうおそれがあるため、柔らかい布などで軽く拭う程度で十分です。
共箱や付属品なども同様に少しでもキレイにしておくことが査定額アップに繋がります。
査定を依頼する際は1つの業者ではなく、複数の業者に依頼することでより高く売れる可能性が高まるため、茶道具を売る際は相見積もりを取ることをおすすめします。