4000年の歴史を誇る中国では古来、たくさんの陶磁器や絵画、彫刻などがつくられてきました。
長い歴史の中で、その中には日本に渡ってきたものも数多くあります。
これらの美術品は総じて「中国骨董」と呼ばれて多くのコレクターに愛されているほか、中国の富裕層による“買い戻し”も行われています。
しかしこの中国骨董、価値を見抜くのは決して簡単ではありません。
「ただの古い壺」と思っていたものが、実は中国骨董の傑作だった……ということもあり得ます。
「中国骨董っぽいから売ってお金にしたいけど、本物かどうかわからない」
そのような場合は、専門の買取業者の査定を受けるようにしましょう。
中国骨董の買取は業者に依頼するのがおすすめ
中国骨董には偽物、贋作が多く存在するのですが、専門知識がない業者は真偽の見極めができません。
そのため、タダ同然の安値で買い取られてしまうこともあるようです。
しかし、専門知識を持っている査定士に査定してもらえば、「本物」を抜き、適正な価格を提示してもらうことができます。
しかも査定料や出張料は無料としているところが多いので、こちらの金銭的負担はありません。
中国骨董の査定ポイント
それでは、査定士は中国骨董のどういう部分を見ているのでしょうか。
いくつかあるポイントをご紹介します。
作家に注目
作者を示す刻印やサインがあるかどうかは、査定の重要なポイントになります。
刻印がない作品でも、先祖代々の言い伝えなどで作者の名前を把握している場合は、必ず査定士に伝えましょう。
品目
陶磁器、絵画、掛け軸など、さまざまな品目がある中国骨董。
その時代によって流行や需要が異なるため、品目の種類も査定の大きなポイントになります。
保存状態
日本の骨董品の中には、「歴史や時代を感じる」「味がある」などの理由で、汚れがあるもののほうが高く売れる場合があります。
しかし、中国骨董の買い戻しをしている中国の富裕層などは、見栄えの良い品物を好む傾向があります。
というわけで、汚れが多いものだと買取額が下がることもあるようです。
中国骨董を高く買い取ってもらうためのポイント
付属品は揃える
箱や、保証書などの付属品がある場合、必ずセットにしておきましょう。
品物本体に作者を示す刻印がない場合でも、箱にサインがあったり、作者を特定したりする場合があるようです。
ほこりなどの汚れをきれいにする
埃まみれのものは、査定額が下がる場合があります。
事前に柔らかい布などできれいにしておくようにしましょう。
ただし、汚れを落とすために薬品などを使用するのはNGです。
品物本来の質感、状態を損ねてしまった場合、買取ができなくなってしまう場合もあります。