珊瑚といえば温かい海などに生息している赤い植物のようなものをイメージされるのではないでしょうか。
植物のように見える珊瑚ですが、実は動物の一種です。
その珊瑚を加工した美術品やアクセサリーは非常に美しく高い人気があります。
珊瑚の価値は種類や大きさ、色あいによって左右されますが宝石に匹敵するような一品もあります。
珊瑚は世界中で多くの需要があるため、売るだけであれば難しくはないとは思いますが、適正価格で売れるかどうかは別問題です。
持っている珊瑚の価値を正確に把握していないと適正価格で売るのは難しいのではないかと感じます。
実際に後になって適正ではない値段で珊瑚を売ってしまい後悔しているという話を耳にします。
そのようなことが頻繁に起こらないよう、このページでは珊瑚を高く売るための方法や査定ポイントなどを紹介します。
珊瑚の買取は業者に依頼するのがおすすめ
冒頭でも触れたように珊瑚には様々な種類あるため、正確な価値をはかるのは難しいです。
そのため、珊瑚は骨董品の買取を行っている業者に査定や買取を依頼することおすすめします。
買取業者は珊瑚だけなく骨董品の知識や価値を知るプロの査定員が在籍しており、適正価格で買取ってもらうことができます。
珊瑚は日本だけでなく海外でも人気があり、海外への販路を持つ業者であれば、より高く買取ってくれる可能性があります。
そのため、1社だけでなく複数の業者に査定を依頼(相見積もり)することをおすすめします。
最近はスマホで撮った写真だけで査定をしてくれる業者も増えているため、気軽に問い合わせることができます。
珊瑚の査定ポイント
珊瑚の価値を決めるポイントは大きく分けて以下の3つです。
・珊瑚の種類
・色
それぞれについて詳しく見てみましょう。
○状態
これは珊瑚に限った話ではありませんが、やはり買取査定の際は「状態の良しあし」が重要なポイントのひとつとなります。
たとえば、傷や虫食いがある、色褪せている部分があるという場合には価値が下がってしまいます。
そのため、普段から取り扱いや保存方法には充分注意する必要があります。
珊瑚は酸や汗に弱いという性質があるので、手で触れた場合にはやわらかい布で優しく拭くなどして付着した指紋や汗を落とすことが大切です。
○種類
珊瑚には、「赤珊瑚」「桃色珊瑚」「紅珊瑚」「白珊瑚」といった種類のものがあります。名前にあるとおり、色によって種類が分かれています。
国によって人気種は異なりますが、日本や中国ではその美しさと希少性から「赤珊瑚」という種類の珊瑚に人気が集まっており、高額になりやすい傾向にあります。
一方、ヨーロッパでは「桃色珊瑚」の人気が高いようです。
上記のように日本では赤珊瑚の人気が高いので、赤珊瑚は買取価格が高くなる傾向にありますが、とはいえ紅珊瑚や白珊瑚などの価値がないというわけではありません。
赤珊瑚以外の種類のものでも、状態が良いものや、有名作家が手がけている彫刻やアクセサリーなどは高価買取のチャンスがあります。
そのほか、「黒珊瑚」という種類のものもあります。現在、ワシントン条約で輸入が禁止されている珊瑚であり、その分だけ希少価値が高く、買取価格が高くなる傾向にあります。
○色
珊瑚の中でも特に価値が高いのは「赤珊瑚」ですが、赤色の中でも特に濃い赤のものは買取価格が高くなる傾向にあります。濃ければ濃いほど良く、特に「血赤珊瑚」「オックスブラッド」と呼ばれる深い赤色をしている珊瑚は最高品質の珊瑚として高い価値を誇ります。
一方、「桃色珊瑚」や「白珊瑚」の場合は少々異なります。
たとえば桃色珊瑚の場合、むしろ色は淡いほうが好まれる傾向にあります。
淡いピンク色で、しかも色合いにムラがなく均一になっているものは「本ボケ」と呼ばれて珍重されています(海外では「エンジェルスキン」と呼ばれています)。
また白珊瑚の場合、純白のものよりはアイボリーホワイト(象牙色)のものが希少価値が高く、買取価格が高くなる傾向にあります。
さらに、こちらもまた色にムラがなく均一に出ているものは価値が高くなる傾向にあります。
珊瑚を高く買取ってもらうためのポイント
珊瑚を高く買取ってもらうためには美しい状態を保つよう細心の注意を払いましょう。
珊瑚は炭酸カルシウムが主成分となっているため酸に弱いです。
人間の汗は酸を含んでいるため、身に付けた・素手で触ったあとなどは適切なお手入れをしないと美しい光沢が色褪せてしまいます。
そのため、使用後は柔らかい布などを使って汗や汚れ、ほこりなどを優しく拭き取ってください。
珊瑚はもともと水の中に生息していたものなので、水に強いと誤解されている方が多くいらっしゃいます。
しかし、軽い水洗い程度であれば大丈夫ですが水分はしっかりと拭き取り、乾燥させることを徹底する必要があります。
強い水流で洗う、洗ったあとは自然乾燥で乾かすなどは厳禁です。
珊瑚は保管方法にも気を使う必要があり、温度の高い場所、他のアクセサリーなどと接触する可能性のある場所は避けてください。
変色、または傷が付いてしまうおそれがあります。
残念なことに珊瑚は偽物が多く出回っているため、ケースや販売証明書などの付属品があれば望ましいです。